インフルエンザ流行に注意しましょう～インフルエンザについて～

１．現在の流行状況
今シーズンは早い時期より流行が始まり現在も継続して流行中です。
引き続き注意が必要です。

２．インフルエンザの症状
典型的な症状は高熱、全身倦怠感、呼吸器症状などですが、症状が軽い場合もあるので留意して下さい。心配な場合は早めの受診を心がけましょう。

３．インフルエンザの診断
現在診断の主流は迅速診断キットによる診断です。
迅速診断キットの精度(感度、特異度)はかなり高いため診断に有用です。
発症からの時間経過が短い場合でも診断可能な場合もあるので診察時に相談して下さい。

４．インフルエンザの治療
インフルエンザウイルスに対する治療と対症治療があります。
インフルエンザウイルスに対する治療(抗ウイルス薬)には内服薬、吸入薬、点滴静注薬があり、
それぞれの症例により薬剤使用の必要性、内容を判断します。
発症から早い時期(４８時間以内)の方がより有効です。
対症療法は発熱、咽頭痛、咳嗽などの症状に対して必要により治療を行います。

５．インフルエンザワクチン
インフルエンザワクチン予防接種は有効率が高く安全性の高い予防接種です。
適切な時期に積極的な接種をお勧めします。

６．感染予防
これからの時期はインフルエンザ、新型コロナ、感染性胃腸炎など複数の感染症の同時流行も懸念されます。新型コロナ感染症に対してすでに実施している感染予防対策を継続して下さい。
適切な体調管理も重要です。