今の時期には新型コロナ、インフルエンザの流行と併せて
感染性胃腸炎も流行期を迎えるため注意が必要です。
そのために感染性胃腸炎の中でも頻度の高いウイルス性胃腸炎について
理解しておくことは役立つと思われます。

1.感染性胃腸炎の原因
微生物感染による胃腸炎の総称ですが、ウイルス感染が原因のものをウイルス性胃腸炎と呼びます。
原因となるウイルスは何種類か存在しますが、特に今の時期ではノロウイルス性感染性胃腸炎の発症頻度が高いと言えます。

2.感染経路
ウイルスが口から入ることにより感染します(経口感染)。
ウイルス汚染性食品の摂取、感染者の吐物、排便処理後に手指に付着したウイルスの口からの取り込み、ウイルスが蓄積した二枚貝の摂取などで感染が成立します。

3.症状
感染後24~48時間程度で発症します。
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。

4.治療
特別な治療法はありません。
症状を緩和するための対症療法が中心です。脱水症状に対して輸液を行うこともあります。
感染が疑われたら医療機関へ早めに受診し適切な指示を受けることが大切です。

5.病気の経過
症状の程度にもよりますが、多くは3日以内に改善します。

6.その他注意事項
主症状が落ち着いても感染者の便中には1週間以上に渡りウイルスが排泄されるため注意が必要です。
感染予防のためには十分な手指の消毒、食材の適切な過熱などが重要です。
ノロウイルスはアルコールでは死滅しないので消毒には塩素系製剤を使用します。

ウイルス性胃腸炎は集団感染し易い病気なので正しく理解して
感染の予防と、感染時には適切な対策を心がけましょう。