9月9日は救急の日、9月4日~10日は救急医療週間です。

 主に市民が行う一次救命処置(BLS)の手順について説明します。いざという時のために確認しておきましょう。

①反応の確認。肩を軽くたたきながら大声で呼びかけても何らかの応答やしぐさがなければ「反応なし」とみなす。周囲に誰かいる場合は、救急通報(119番)とAEDの手配を依頼する。

②呼吸の確認。胸と腹部の動きを観察する。ただし、呼吸の確認に10秒以上かけないようにする。

③傷病者に反応がなく、「呼吸なし」または「死線期呼吸(しゃくりあげるような途切れ途切れの呼吸)」が認められる場合は「心停止」とみなし、心肺蘇生法の適応と判断。

④心肺蘇生法は、ただちに胸骨圧迫を開始する。胸骨圧迫は強く(約5cm))、速く(100~120回/分)、絶え間なく(中断を最小限にする)行う。人工呼吸を行う技術と意思があれば、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2で行う。

⑤AED装着。電源を入れ、電極パッドを傷病者の胸に貼り付け、心電図の解析を行う。AEDから電気ショックの指示が出たら、周囲の人に傷病者に触れないように声をかけてから、電気ショックを行う。

⑥救急隊に引き継ぐまで、または傷病者に普段道りの呼吸が戻って呼びかけに反応するまで、心肺蘇生とAEDの手順を繰り返し続ける。